有無 [um]

北駒生 (キタコマオ)のblogです 漫画についてのお知らせやメモなど

半信と半疑  

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夜光日和という漫画の扉絵、世に出てないバージョン。
(あ、でもコミテア用のチラシで使っていただいてたかも)
出社前の朝にあわてて描きじゃくったもんなので、誌面に載る際は別の扉を描き直したのです。

この漫画については、クリスマスイブ当日にネーム直しお電話いただき、震えながら仕事してた思い出がある。取材先はイブでみんな楽しそうで、粉雪が舞ってて、自分だけ震えていたよ…

ITANはネットでも購入できるから、いまだに読んで下さったというお言葉もらってありがたいです。
BE-LOVEは半月弱で店頭から消えますもんね。桜、あるいは幽霊。 (ノイズ系バンドっぽい)
次の読み切り漫画は12/1発売の「BE-LOVE」24号に掲載されます。また後日あらためてお知らせします。




▽ツイッタにもUPした幻覚 覆面グラフィティアーティストのバンクシーと普通のおっさんMBW 
ほんとにこんなふうに見えたんだよォ~~~
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「半信半疑」って、思考のかたちとしていいバランスだなあと思います。
言葉通りの意味でなく、信じつつ疑って、疑いつつ信じてみる。
そうやって揺さぶってるうちに隙間ができるから、そこに自分の考えをさしこむようにしたい。
信じるも疑うも、どちらかに熱狂的に偏りすぎると「いくさじゃあ~」って末路になりそうなので…(究極の話ですが)

最近は、好きな人々の主張をつきはなして考えてみるのが好きです。
私はワーワー熱狂しがちで、好きな人々はたいがい強い言葉を持ってるから(町山新井両氏の甘噛み合戦とかさ…)、変に教典みたいになっちゃうのです。こらいかん!と。それは彼らが掴んだ彼らのルールだった。
偉大な表現者の名言も、自分の今いる場にはそんなに有効じゃなかったりする。





たいしておもしろみのない話におつきあいありがとございました。
作画中でしばらく更新とだえるかもしれません。11月上旬ごろにあらわれます。
あとビーラブさんで映画紹介のイラストも描かせていただきました。これも後日お知らせします。


ポンジュノ最新作の紹介絵ならお金払ってでも描きたいなと思ったけど、一体どうしてどこに描くのか、そして実際に払うことになったら「えっ」てビクッとするんだろうな、だいいち初見がDVD画面じゃいやだな。
なんてなわけで、やっぱり来年劇場にゆく。
 

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夜だけど白昼夢  



短編で5コマぐらいしか出てこない人。5コマだけどそいつの人生気になっちゃう。
仕事ガソスタ、娯楽スロット、実はいちばん常識人。

今描いてる漫画は一年越しの紆余曲折があり、一時はもう世に出ないと思ってたので、描けてることにまずびびる。そんで嬉しい。
今のうちだけの素人感動っぽいけど、こういう部分はあまりこなれないほうがいいと思ってて、とりあえずいつもビックリしとこう… ギョギョ。





夏の思い出も記せてないのに秋のメモリーをつづります。

ここから十行ほど、美術館での木版画師展について語ってました。濃縮の人生展示に心底感動したすえに「展示にお客さんを呼ぶには画師たち主役の朝ドラをやるっきゃない」と息巻いてたんだけど、いきなりPCの主電源が落ちたんだわ~。後半の白昼夢エピソードしか保存されてないんだわ~~。
先月にマユ先生へメールしてたときにも同じ怪奇現象が… コンセントの位置が足下にあるからだなっ。なおせよっ。

ですんで後半のふんわりした部分だけ更新します。


<友人と美術展みたあと ※すでに帰り道である>
近くの公園で、竹の灯籠にろうそくを灯すオブジェの催しがあったので、帰り際にちらっと覗いていくことにしました。小雨降ってきたけど夕立っぽいしすぐ止むよねーなんつって。

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どやっ △写真で見るとムーディーな竹灯籠  

でも止む気配のない雨にだんだん及び腰になっていく私たち。だって傘がない。
歩くうちに前衛的なフラワーアレンジメントゾーンにたどりつく。老若男女が花をながめにきてるのに、アルミのチューブなどがデン!と置かれており、家族連れの皆さんからとまどいの声が。
「これがよく聞く“ひとりよがりのアバンギャルド”か… 私も気をつけよう」
と神妙にながめていると、アバンギャルドのむこうにとつぜん白い猫2匹があらわれ、昔のディズニーアニメみたいな動きでキャッキャと乱舞しはじめた。夜だけど白昼夢だった。

夕立のはずの雨はどんどん元気になっていく。
「木の下でいったん雨宿りでい」と往年の江戸時代スタイルで雨宿るも、ひたひたと濡れる体に冷えが増すばかり。傘が…ない……。
灯籠の火なんかとっくに消えています。

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しかたなく眼前にそびえるホテルのショップフロアにかけこんで雨をしのぐ。

そのあいだ、友人と共通して持つ「透明な諦め」について語りあいました。
「からっとした諦めだから嘆くでもないんだよね」などと話すうち、ようやくしっぽりしてきたよ。人間やっぱり屋根がなくっちゃ。野ざらしで「諦念」なんて出てこないもん。
しかし今度はロビーを通り過ぎる人々の会話がやんちゃすぎて集中できません。
通り過ぎる人々「ガスバス爆発!」「ブスバスガイド!」
友人「ここが河だとしたら、わたしたちは激しい濁流のなかの石……。」


翌日うっすら風邪をひきかけたものの、知らんぷりして早く寝て治しました。原稿ノルマの乱れについては「おもしろかったからやむなし」と知らんぷりしている。

(アバンギャルドのむこうの乱舞 おわり)


仕事関係の電話をしてるとき、代理店の営業さんにまで「漫画のほう大丈夫なんですか」と聞かれ、ドクン…となりながら「小忙しいときのほうが全体が早足になりますねぇ」って、質問に答えてるようで答えてなかった。

いろいろ仕事してるわりに外からはなんかヒマそうに見える人ってすごいな…時代劇のモテキャラみたい。
時代劇のモテキャラのヒマそうなふるまいとは、他者を受けいれる空間そのものを見せてるのですね。
でもあっけらかんとヒマな人もかわいい。
 

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